引ひきぎわラボ引き際の意味と、見極め方

定年・役職の引き際を考える

編集責任:ちんあなご編集部|最終確認日 2026年10月31日

結論

定年後も働き続ける道は制度上ほぼ整っている。引き際は「辞める時期」より「どの形で関わり続けるか」で考える。

令和6年6月1日現在、65歳までの雇用確保措置を実施済みの企業は99.9%でした。

数字で見る:65歳までの雇用確保と、その先

99.9%

65歳までの高年齢者雇用確保措置を実施済みの企業の割合(前年から変動なし)。

出典:厚生労働省「令和6年 高年齢者雇用状況等報告」(令和6年6月1日現在)

31.9%

70歳までの高年齢者就業確保措置を実施済みの企業の割合(2.2ポイント増)。

出典:同上

32.6%

定年制の廃止、または65歳以上定年の企業の割合(1.8ポイント増)。

出典:同上

高年齢者雇用安定法の枠組みの中で、定年の引上げ、継続雇用制度、定年制の廃止などの措置が整えられています。70歳までの就業確保は、現時点では企業の努力義務として扱われています。集計は従業員21人以上の企業が対象です。

引き際を「形」で考える

このまま働き続ける

継続雇用で、役割や勤務日数を変えて続ける。収入と生きがいの両方を残せる。

役職だけ退く

管理職を後進へ譲り、現場や相談役として関わる。組織への影響が小さい。

働き方を縮める

週の日数や時間を減らして、時間を自分のために使う。

区切りをつける

定年や契約満了で一度離れる。準備期間を十分にとる。

自分から話しておきたいこと

  1. 後進への引き継ぎ自分にしかできない仕事を洗い出し、教える相手と時期を決める。
  2. 役職・権限の移し方決裁や取引先とのつながりなど、人に紐づくものを先に移す。
  3. 契約と収入継続雇用での給与や労働条件は会社ごとに違う。書面で確認する。
  4. 時期の見通し「いつまで関わるか」を早めに上司や後任へ共有する。

再雇用や継続雇用で変わりやすいこと

  • 給与や賞与:定年前と同じとは限らない。会社の規程で確かめる
  • 役職と権限:役職を外れる、または役割が変わる場合がある
  • 勤務日数と時間:フルタイムのほか、短い勤務の選択肢がある会社もある
  • 契約の更新:契約期間が区切られ、更新のたびに条件を確かめる場合がある

上の項目は、会社によって異なる一般的な確認点です。個別の内容は、勤め先の規程と書面でご確認ください。

役職を退く話の切り出し方

  1. 時期を決めて切り出す繁忙期や大きな案件の山を避け、後任が動きやすい時期に。
  2. 後任の候補を一緒に考える「退く」だけでなく、「誰にどう渡すか」をセットで話す。
  3. 引き継ぎ期間を設ける数か月かけて、少しずつ権限と取引先を移す。

このページのQ&A

70歳までの就業確保は義務ですか。
現時点では企業の努力義務として扱われています。実施済みの企業の割合は、令和6年6月1日現在で31.9%でした。
定年が過ぎたら必ず辞めるのですか。
必ずではありません。継続雇用などの措置を設ける企業が99.9%(65歳まで)にのぼります。自分の会社の制度は、就業規則で確かめてください。
役職だけ外れることはできますか。
会社の制度や、本人と会社の話し合いで決まります。後任の育成とセットで話すと、受け入れられやすくなります。

役員として退くとき・40代50代の数字

従業員の定年や役職ではなく、取締役・監査役として退く場合は、任期・辞任・解任のルールが別にあります。会社役員の引き際を見てください。定年前の40代・50代で転職や離職を考えているときは、40代・50代の引き際の年齢別の数字が参考になります。

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