事業・経営者の引き際を考える
結論
事業の引き際は「閉じる」だけでなく、続ける・縮める・譲る・閉じるの4つを並べて、数字で比べる。
譲る(事業承継・引継ぎ)の相談は、公的な窓口があります。閉じる決断の前に一度、話を聞いてもらえます。
数字で見る:事業を閉じる企業は増えている
東京商工リサーチの集計は同社のデータベースによるもので、他機関の廃業率とは算出基準が異なります。件数どうしを直接比べないでください。
4つの選択肢を並べる
続ける
売上・利益・時間・改善余地の4つで見て、続ける理由が数字で言える。
縮める
商品や店舗を絞る、営業日を減らす、固定費を下げる。負担を下げて続ける。
譲る
後継者や他社に引き継ぐ。従業員・取引先・お客様への影響を最も小さくできる場合がある。
閉じる
清算や廃業。債務、契約、在庫、従業員への対応を順に整理する。
閉じる前に確かめること
- 黒字・赤字、借入、保証の状況を一覧にした
- 従業員、取引先、お客様に、いつ誰が伝えるかを決めた
- 賃貸契約・リース・許認可の期限と解約条件を確かめた
- 「譲る」の可能性を、一度は専門の窓口で相談した
- 閉じる日と、それまでの段取りを書き出した
相談できる公的な窓口
閉じる日から逆算する
- 閉じる日を仮に決める日付が決まると、やることが並べやすくなる。
- 契約と期限を一覧にする賃貸、リース、仕入れ、許認可、支払いの期日。
- 伝える相手と順番を決める従業員、取引先、お客様の順に、誰がいつ伝えるか。
- 在庫と設備の扱いを決める売る、返す、譲る、処分する。費用と時間を見積もる。
- 最後の営業日と、その後の連絡先問い合わせ先を残し、必要な書類の保管期限を確認する。
業種や形態(個人事業・法人)で必要な手続きは変わります。個別の手続きは、公的な窓口や専門家に確認してください。
「譲る」を先に考える理由
閉じると決める前に譲る道を調べると、従業員の雇用や、お客様との関係、事業の価値が残る場合があります。前の節の数字のとおり、閉じる企業の代表者は高齢の方が多く、後継者の不在が背景にあるといわれます。まず窓口で話を聞いてもらい、「譲る」が難しいと分かってから閉じる準備に進む順番でも、遅くはありません。
このページのQ&A
休業と廃業は何が違いますか。
休業は事業を一時止める状態、廃業は事業をやめることです。手続きは業種や形態で異なるため、専門家や窓口で確かめてください。
後継者がいなくても相談できますか。
できます。事業承継・引継ぎ支援センターは、後継者不在の相談を受け付けています。
黒字でも閉じてよいのですか。
閉じる判断は、数字だけでなく、年齢・体力・後継者の有無などでも決まります。閉じる前に「譲る」の可能性も確かめると、選べる幅が広がります。
社長・役員個人の退き方
事業を続ける・譲る・閉じる以前に、自分が役員として退くときの決まりを知っておく方法もあります。任期満了・辞任・解任の違いと、退任後の相談役・顧問の考え方は会社役員の引き際で扱っています。
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出典と確認日
- 東京商工リサーチ「2025年『休廃業・解散企業』動向調査」2026年1月9日公表・2026年10月31日確認
- 事業承継・引継ぎ支援センター2026年10月31日確認
- 法テラス2026年10月31日確認
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編集・検証情報
編集責任はちんあなご編集部です。意味は辞書、数字は官公庁・調査機関の公表資料に当たり、公表日と確認日を各ページに書いています。体験談や架空の人物は載せていません。誤りに気づかれたときはお問い合わせへ。最終確認日:2026年10月31日。