引き際とは?意味・読み方・使い方
結論
引き際(ひきぎわ)とは、それまでの地位や立場から退く「時期」と、そのときの「身の処し方」のこと。
読みは「ひきぎわ」。「退き際」とも書きます。
辞書の定義は「時期」と「ふるまい」の二本立て
地位・役目・勝負・関係などから離れるのに、ちょうどよいとき。「そろそろ引き際だ」はこの意味です。
離れるときの態度や去り方。「引き際が潔い」「引き際が悪い」はこの意味です。
デジタル大辞泉の語釈は、「それまでの地位・立場などから退くときの時期や身の処し方」という趣旨です。用例として「引き際が悪い」「引き際が肝心だ」が挙がっています。つまり、辞書の上でも、いつ退くかとどう退くかの両方をひとつの語で言い表します。
読み方と書き方
- 読み:ひきぎわ
- 表記:「引き際」が一般的。「退き際」とも書く
- 送り仮名:「引き際」は「引き」の「き」を送る。「引際」とは書かないのがふつう
- 「ひけぎわ」と読む「引け際」は別の語。終わりの間際をいう言い方で、「会社の引け際」のように使う
どんな場面で使う言葉か
使い方:よく組み合わさる動詞
退くべきときを知っている、という意味。ほめ言葉として使われます。「彼は引き際をわきまえている」。
続けるか退くかの分かれ目を、材料を集めて判断する。「引き際を見極めるのが難しい」。
早すぎる、遅すぎるなど、退くタイミングを間違える。「引き際を誤ると評価を下げかねない」。
退くときの時期と去り方が、結果を大きく左右する、という言い方。
「逃げる」とは違う
引き際は「負けて逃げること」と同じではありません。続けるか退くかを、数字・時間・負担・改善の余地といった材料で見て選ぶ判断です。退くにしても、やめるだけでなく「規模を縮める」「いったん休む」「人に任せる」など、いくつもの形があります。選び方は引き際を見極める4つの問いで整理しています。
字の意味から読む
「引き際」は「引く」と「際(きわ)」でできています。「引く」は後ろへ下がる、退くこと。「際」は物事の境目や、ぎりぎりの時点を指す字で、「別れ際」「去り際」「帰り際」のように、「〜の間際」「〜するちょうどそのとき」を表す言葉の後ろによく付きます。合わせると「退く境目」。時期とふるまいの両方を含むのは、「際」が「その瞬間とその様子」を一緒に指せる字だからです。
引き時は「引くべき時期」だけを言う。引き際は、時期に加えて去り方の意味も持つ。
「ひけぎわ」と読み、終わりの間際を言う別の語。退く判断の話には使わない。
二つの意味を、短い文で確かめる
「そろそろ引き際かもしれない」。まだ退いていないが、そのときが近い、という文。
「あの人は引き際がきれいだった」。退いたあとから、去り方を評価する文。
文例は意味を示すために編集部が作ったもので、実在の人物・出来事ではありません。
このページのQ&A
「引き際」は敬語ですか。
「ひきぎわ」と「ひけぎわ」はどちらが正しいですか。
ひらがなで「ひきぎわ」と書いてもよいですか。
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出典と確認日
- デジタル大辞泉(Weblio 辞書の「引き際」)2026年10月31日確認
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編集・検証情報
編集責任はちんあなご編集部です。意味は辞書、数字は官公庁・調査機関の公表資料に当たり、公表日と確認日を各ページに書いています。体験談や架空の人物は載せていません。誤りに気づかれたときはお問い合わせへ。最終確認日:2026年10月31日。